悪魔召喚は、願いを叶える「魔法」ではない【閲覧注意】

こんにちは。御統いつきです。

今日は少し怖いお話をします。

テーマは、黒魔術と悪魔召喚です。

「黒魔術」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

呪い。

悪魔。

禁断の儀式。

そして――悪魔召喚。

おそらく、多くの方が「悪魔召喚」を思い浮かべるのではないでしょうか。

実際、悪魔召喚は黒魔術を象徴するような術のひとつです。

ただし、ここで一つ。

悪魔召喚は、面白半分で手を出していいものではありません。

「悪魔を呼び出して願いを叶えてもらおう」

「お金が欲しい」

「恋愛を成就させたい」

「誰かを見返したい」

そんな軽い気持ちで近づくと、思わぬところで自分自身が壊れてしまう可能性があります。

今回は「黒魔術の世界」シリーズ第1弾として、悪魔召喚についてお話しします。

怖い話が苦手な方は、ここでページを閉じても構いません。

それでも読みたいという方は、どうぞこの先へ。

悪魔召喚で、本当に怖いもの

まず、少し意外な話から始めます。

魔術の世界において「悪魔」とは、単純に「人間に害を与える怖い存在」とだけ考えられているわけではありません。

悪魔は、人間の心に存在するシャドウ(影)

欲望。

怒り。

嫉妬。

執着。

支配欲。

認められたいという気持ち。

自分でも見たくない、心の奥底にあるもの。

そうした人間の「影」の部分を、ひとつの存在として捉えることができます。

欲望そのものが悪いわけではありません。

欲望は、生きるための原動力にもなるからです。

「もっと豊かになりたい」

「もっと愛されたい」

「もっと認められたい」

「もっと力が欲しい」

そうした気持ちが、人を努力させることもあります。

けれども。

欲望に自分が支配されてしまったら?

話は変わります。

だからこそ、悪魔召喚で本当に怖いのは、

「悪魔が自分を襲ってくること」だけではありません。

むしろ、

自分の中にある欲望に、自分自身が飲み込まれてしまうこと。

そこに大きな危険があるのです。

魔法円は「心の防波堤」

悪魔召喚の儀式では、術者の周囲に魔法円を構築します。

そして魔法円の外側に魔法三角を置き、その中に召喚した存在を置く。

そこには神や大天使ミカエルの名前などが記されます。

これを単なる「悪魔を閉じ込めるための檻」だと思うと、少し本質を見失います。

魔術的な象徴として見るなら、

魔法円は、自分自身を守るための「防波堤」

とも考えられます。

私たちの心の奥には、自分でも把握しきれないほど膨大な無意識があります。

普段は理性によって抑えられている欲望や感情も、条件が変われば表に出てくる。

だからこそ、術者は「ここから先には踏み込ませない」という境界線を作る。

それが魔法円です。

そして魔法三角の中に悪魔を置くということは、

自分の中にある欲望や影を、理性や意志のもとに置く

という象徴的な意味も持っています。

つまり、悪魔召喚とは、

「悪魔を呼び出して好き勝手してもらう」

ような単純なものではありません。

むしろ逆です。

自分の欲望を制御する力が問われるのです。

「怖いから逃げる」が許されない世界

悪魔召喚に成功すると、強烈な恐怖を感じることがあると言われています。

もちろん、こうした体験を客観的に検証することは難しいでしょう。

しかし、魔術の伝統では「恐怖に負けてはいけない」ということが非常に重視されます。

なぜなら、そこで試されるのは、

「自分の意志を最後まで維持できるか」

だからです。

恐怖に負けて境界線を越える。

自分で作ったルールを自分で破る。

自分の感情に振り回される。

これは、魔術に限らず危険なことです。

だから魔法円は、単なる「おまじないの線」ではありません。

「私は私である」という境界線。

自分の意識を保つための、防波堤なのです。

だからこそ、黒魔術の世界は甘くありません。

むしろ私は、白魔術以上に厳しい世界だと思っています。

悪魔召喚は「願いを叶える裏技」ではない

ここは、ぜひ覚えておいてください。

悪魔召喚は、「願いを叶えるための裏技」ではありません。

「悪魔なら何でも願いを叶えてくれる」

そんな単純な話ではないのです。

黒魔術師も、白魔術師や魔女と同じように、魔術の仕組みを学ばなければなりません。

世界の法則。

神々や天使。

精霊。

悪魔。

惑星。

象徴。

儀式。

そして、自分自身の心。

さまざまなことを学び、理解する必要があります。

白魔術で天使を召喚する場合も、自分の目的に応じて適切な存在を選びます。

それと同じように、黒魔術においても、

「どの存在を呼ぶのか」

を慎重に考えなければなりません。

願望の大きさ。

自分自身の力量。

その存在の性質。

リスク。

得られるもの。

失う可能性のあるもの。

それらを考えた上で判断する。

だから、本来の悪魔召喚は、

「面白そうだからやってみよう!」

というノリで行うものではありません。

一番危険なのは「自分の欲望」

悪魔召喚を考えるとき、私は一つの質問を自分自身に投げかける必要があると思っています。

「あなたは、自分の欲望を本当に制御できますか?」

お金が欲しい。

権力が欲しい。

愛されたい。

誰かを支配したい。

復讐したい。

もっと認められたい。

もっと特別な存在になりたい。

こうした欲望は、誰の中にもあります。

だからこそ怖い。

「自分は大丈夫」

と思っている人ほど、自分の影に気づいていないことがあります。

そして、自分の欲望を制御できないまま力だけを求めれば、

力を手に入れたつもりが、

力に自分が使われる側になってしまう。

これは魔術に限った話ではありません。

お金もそう。

権力もそう。

SNSの影響力もそう。

恋愛もそうです。

自分が道具を使っているつもりだったのに、いつの間にか道具に人生を支配されている。

そんなことは、現実の世界でも起こります。

だから私は、

「悪魔に負ける」ということは、自分の欲望に負けることでもある

と考えています。

本来、悪魔召喚は「秘術」です

ここまで読んで、

「じゃあ、悪魔召喚ってそんなに難しいの?」

と思った方もいるでしょう。

はい。本来は、簡単に扱えるものではありません。

高度な魔術を扱うためには、それ相応の勉強と研鑽が必要です。

自分自身を律すること。

自分の欲望を理解すること。

儀式の意味を理解すること。

象徴体系を理解すること。

そして、何よりも、

「自分の意志を持つこと」

が求められます。

だからこそ、悪魔召喚は「誰でも簡単にできる願望実現法」として扱うべきものではないのです。

まして、

「この悪魔を呼べばお金持ちになれる!」

「この悪魔なら恋愛を叶えてくれる!」

などという情報だけを見て、勢いで試すのはおすすめしません。

悪魔を呼ぶ前に、自分自身に問いかけてほしい

もしあなたが、それでも黒魔術や悪魔召喚に興味があるのなら。

私は「怖いからやめろ」とだけ言うつもりはありません。

ただ、その前に一度、自分自身に問いかけてみてください。

「なぜ、私は悪魔を呼びたいのか?」

お金が欲しいから?

愛されたいから?

復讐したいから?

誰かより上に立ちたいから?

人生を変えたいから?

それとも、

「自分には何か特別な力がある」

と証明したいから?

その答えを、まず自分自身に聞いてみてほしいのです。

もしかしたら、その願いの奥には、

「認めてほしい」

「愛してほしい」

「安心したい」

「自分には価値があると思いたい」

という、もっと純粋な願いが隠れているかもしれません。

だとしたら。

悪魔を呼ぶことが、本当に必要なのでしょうか?

黒魔術が怖いのではない

私は黒魔術そのものを「悪」と決めつけるつもりはありません。

黒魔術にも、長い歴史と思想があります。

そして、その世界には、

「人間とは何なのか」

「欲望とは何なのか」

「力を持つとはどういうことなのか」

という、人間の本質に関わる問いがあります。

私は、物事の表側だけでなく裏側も知ることが大切だと考えています。

その一環として、黒魔術がどのような考え方を持ち、なぜこのような思想が生まれたのかにも目を向けています。

怖いから遠ざけるのではなく、

「なぜ、このような思想が生まれたのか?」

「なぜ人は悪魔という存在を必要としたのか?」

「悪魔とは、人間にとって何を意味するのか?」

そこまで掘り下げて考えてみたいからです。

そして、そこで見えてくるのは、

悪魔よりも恐ろしいものが、人間の心の中にあるかもしれない

ということです。

怒りも。

嫉妬も。

欲望も。

執着も。

支配欲も。

すべて、人間なら持っているものです。

だからこそ、怖い。

でも。

だからこそ、自分自身を知ることには意味があります。

最後に

悪魔召喚を、

「願いを叶えてくれる便利な魔法」

だと思っているなら、一度考え直してみてください。

悪魔召喚とは、少なくとも魔術の思想として見るなら、

自分の中にある「影」と向き合い、それを自分の意志で制御すること

でもあります。

自分の欲望に勝てない。

自分の感情を制御できない。

自分の人生に責任を持つ覚悟がない。

それなら、悪魔を呼ぶ必要はありません。

というより、呼ばないほうがいいでしょう。

何かを叶えたいと思ったとき、

「誰かに叶えてもらう」

という発想ではなく、

「私は、本当は何を望んでいるのだろう?」

と、一度自分自身に問いかけてみてください。

その答えを見つけることができたなら。

もしかすると、あなたが探していた「悪魔」は、最初から外側にはいなかったのかもしれません。

あなたが向き合うべき魔術は、あなた自身の中にある。

私は、黒魔術の本当の怖さはそこにあると思っています。

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