こんにちは。セレシアです。
今回はタイトル通り、ソロモンの惑星護符魔術の紹介です!
ソロモンの惑星護符とは『ソロモンの大いなる鍵』という魔術書にある護符で、七惑星(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星)の力を召喚して願いを叶えると伝えられているものです。
惑星護符や『ソロモンの大いなる鍵』はとても有名なので、名前だけでもご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は『ソロモンの大いなる鍵』の惑星護符の決まり事と、儀式の手順を紹介します。
『ソロモンの大いなる鍵』とは
『ソロモンの大いなる鍵』はとても有名な魔術書です。原題は『ソロモン王の鍵』ですが、もう一つの有名な魔術書『ソロモンの小さき鍵』と区別するために、「ソロモンの大いなる鍵」「ソロモンの大きな鍵」「ソロモンの大鍵」と呼ばれています。
『ソロモンの大いなる鍵』は大英博物館図書館に保管されていた7つの写本(断片)をマクレガー・メイザースが発見し、それらを翻訳して一つにまとめたものです(諸説あり)。
この魔術書には太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の護符が44種類収録され、それぞれの護符の意味・能力と、護符に惑星の力を吹き込む儀式の方法が記されています。
なお、この魔術書はソロモン王の名を冠していますが、実際にソロモン王が書いたわけではなく、中世ヨーロッパで成立したのが定説になっているそうです。
次に、惑星護符の決まり事と儀式日について詳しく解説していきます。
惑星護符の儀式日・時間の選び方
まず、惑星護符は儀式をしなければただの紙です(これ大事!)。
護符そのものはあくまでも「入れ物」であり、タリスマンとして作動させるには、儀式で惑星の力を護符に吹き込む必要があるのです!
つまり、スマホのバッテリーを充電するのと同じように、惑星護符に惑星の力を注入する儀式を行う必要があるということです。そして、惑星護符の儀式は、惑星が支配する曜日と惑星時間(プラネタリーアワー)に行わなければなりません。
太陽は日曜日、月は月曜日、火星は火曜日、水星は水曜日、木星は木曜日、金星は金曜日、土星は土曜日の、日の出から1時間以内、日の出8時間目から9時間目の間、日没3時間目から4時間目の間、日没10時間目から11時間目の間の、いずれかの(ボイドタイムを除いた)時間を選んで儀式を行います。
さらに、「金運を上げたい!」「恋人がほしい!」「仕事で成功したい!」などの、何かを増やしたい願いであれば新月から満月前日までの増幅期間に。「悪縁を切りたい!」「嫌な上司やお局を遠ざけたい!」「浪費を抑えたい!」などの、何かを減らしたい願いは満月翌日から新月前日までの減退期間に行います。
次に、儀式に必要な道具と事前準備、惑星護符儀式の手順に移ります。
惑星護符儀式のやり方
用意するもの
- 惑星護符(自分の願いや目的に沿ったもの)
- お香(太陽であれば太陽のお香、木星であれば木星のお香)
- マジカルオイル(太陽であれば太陽のオイル、木星であれば木星のオイル)
- 惑星色のキャンドル(なければ白でOK)
- ソロモンの魔法円(マットや模造紙などに書いたものでOK。黒猫魔術店でも販売されています)
- 左手中指に銀の指輪(あればベスト)
惑星護符は(紙に書く場合は)指定された色で書きます。護符はコピーしたものでもかまいませんし、ペンダントになっているものを使用してもかまいません。
護符は事前に用意してOK。護符という「器」に惑星の力を吹き込むことが大事ですので、護符を作る時間帯は気にしなくても問題ないと思います。護符はあらかじめ用意した方が余裕をもって儀式ができますので、事前に用意することをおすすめします。
儀式の事前準備としては、あらかじめ儀式を行う部屋の掃除・整理整頓を行い、空腹状態にした上、入浴またはシャワーを済ませて清潔な黒服(または魔術用の服)に着替えます。最低でも儀式の2~3時間前は食事を断ってください。
惑星護符儀式の手順
<魔法円の召喚>
最初に瞑想・グラウディング・呼吸法・練気を行います。その後、小五芒星追儺儀式を行って儀式を行う部屋を浄化し、魔法円の召喚を行います。
※最初に瞑想・グラウディング・呼吸法・練気を行った後、小五芒星追儺儀式を行う手順は黒猫魔術店で紹介している方法です。私自身もこの方式で行っていますし、儀式の精度も高まるのでこの方式をおすすめします。
<惑星護符の浄化聖別>
次の『詩篇』8篇を唱えながら、護符をお香の煙にくぐらせて浄化します。
主、我らの主よ、
あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。
あなたの栄光は天の上にあり、
みどりごと、乳飲み子との口によってほめたたえられています。
あなたは敵と恨みを晴らす者とを静めるため、
あだに備えて砦を設けられました。
わたしはあなたの指のわざなる天を見、
あなたが設けられた月と星とを見て思います。
人は何者なのでこれを御心にとめられるのですか。
人の子は何者なのでこれを顧みられるのですか。
ただ少しく人を神よりも低く造って、
栄えと誉れをこうむらせ、これに御手のわざを治めさせ、
よろずのものをその足の下におかれました。
すべての羊と牛、また野の獣、
空の鳥と海の魚、海路を通うものまでも。
主、我らの主よ、
あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。
次に、マジカルオイルを護符に塗って聖別します。その際に次の祈祷文を唱えます。
おお、強きアドナイ、猛きエル、聖なるアグラ、
義なるアレフ、タウ、始まりにして終わりなる方よ。
万象を御身の知恵のうちになしたもう方よ。
アブラハムを誠実なる使徒となしたもうた方よ。
天の星として御身が司るすべての生命が
あらゆる地で祝福されるよう約束された方よ。
燃える柴の内にモーセに姿を見せられた方よ。
紅海を足を濡らすことなく渡られた方よ。
シナイ山にて法を与えられた方よ。
魂と身体のために、使徒ソロモンに慈悲をもって
聖なるペンタクルを与えられた方よ。
心より身を低くして感謝いたします。
いと聖なるアドナイ、
その王国と王権が終わりなきものによりて、
御身の力によりてペンタクルを聖別し、
あらゆる精霊に対することかなう徳と力を与えたまえ。
<惑星の力の召喚>
いよいよ惑星の力の召喚に入ります。護符を両手で持って目を閉じ、はるか彼方の惑星に思いを馳せます。頭上から惑星の光が流れ込み、身体がその光で満たされていく様子をイメージします。
太陽なら黄色、月なら銀色、水星ならオレンジ色、金星なら緑色、火星なら赤、木星なら青、土星なら黒の光をイメージします。
<惑星護符の願掛け>
惑星の力を召喚したら惑星護符に願掛けをします。願いが叶った後の様子を、五感を使ってできるだけ具体的にイメージします。
願掛けの際、目の前にいる惑星の神様に自分の願いを聞いてもらうイメージをするもよし。神様のイメージを通してなりたい自分の姿をイメージするもよし。イメージの仕方は自由です。
願いを十分にイメージできたら、惑星の神様に願いが聞き届けられ、球体になった惑星の光が願いとともに惑星護符に入っていく様子をイメージします。
集中力が途切れ、ふと我に返ったら惑星護符の願掛けは終了です。
<魔法円の退去>
惑星護符の願掛けが終了したら魔法円を退去します。魔法円を退去したら小五芒星追儺儀式を行い、惑星護符儀式は終了です。
儀式後の惑星護符は人目のつかないところにしまい、掛けた願いは忘れてください。
同じ惑星の力を召喚するのであれば、2回目以降も同じ護符を使用することができます。護符が破損したり、汚れがあまりにもひどい場合は新しく作り直しましょう。
まとめ
今回は『ソロモンの大いなる鍵』の惑星護符魔術のやり方を紹介しました!
惑星護符は高等魔術に属し、決まり事や用意する道具、儀式の手順が多くなります。さらに、儀式を行える日や時間帯が限定されているので、おまじないのように気軽にできるものではありませんし、基本的には月に一回しかできないと考えてください。
このように、儀式を行える日や時間が限定されているからこそ、儀式は特別なものになるのです。そして脳は制約(リスク)があるとより叶いやすいと思い込む性質があるので、惑星護符はとても強力な術になるでしょう!
「どうしても叶えたい願いがある!」「何をやってもダメ…この状況なんとかしてください!」という必死な思いをお持ちの方は、少し難しい儀式になりますが、ぜひ惑星護符に挑戦してみてくださいね!
惑星護符の意味は次回以降、惑星ごとに記事にまとめますのでお楽しみに!
コメント
ブログ主様
初めまして。
突然のコメントをご容赦ください。
五芒星小儀式について調べている際に、こちらのブログにたどり着きました。
ソロモンの大きな鍵の惑星護符の作り方のご紹介をなさっているのでしたら『ゴエティア』についてもご紹介とやり方の流れをご紹介いただけますか?
特に、
「六芒星小儀式」
「蛇を纏し心臓を持つ生まれなき者の儀式」
の祈祷文と、悪魔の視覚化と、三角型の陣と、黒い鏡に喚起等のコツを記事を書いていただけますと幸いです。
どうかよろしくお願い致します。
はじめまして。
突然失礼いたします。
木星の護符の儀式に興味があるのですが、用意する木星の香、マジカルオイルについて教えていただけないでしょうか?