あなたの中にも「悪魔」がいる?―オカルトと心理学から考える「悪魔」の正体

こんにちは。御統いつきです。

「黒魔術」と聞いて、
あなたは何を思い浮かべますか?

呪い。
黒ミサ。

そして―

「悪魔」

ではないでしょうか。

黒魔術と悪魔は、
切っても切れない関係にあります。

でも、ここで
一度立ち止まって考えてみたいのです。

そもそも「悪魔」って、何なのでしょう?

本当に角やコウモリの翼を持った
恐ろしい存在なのでしょうか?

それとも――

私たち人間の心の中にある、
何かを表しているのでしょうか?

今回は「黒魔術の世界」シリーズ第4弾として、

オカルトと心理学の両方の視点から
「悪魔」の正体を考えてみます。

「悪魔」は本当に悪い存在なのか?

キリスト教・ユダヤ教・イスラム世界では、
悪魔は神に背く存在として語られてきました。

人間を誘惑し、堕落させ、災厄をもたらす存在。

映画などで描かれる「悪魔」も、
こうしたイメージがベースになっています。

ただ、興味深いのは、

悪魔も、もともとは
神によって創られた存在だと考えられていること。

つまり、「創造主である神」と
「被造物である悪魔」という関係があります。

悪魔がどれほど強大に見えたとしても、
神を超えることはできない。

この構造を人間の内面に置き換えてみると、
面白いことが見えてきます。

心理学から見る「悪魔」

「悪魔」を、私たちの
心の中にあるものとして考えてみましょう。

すると悪魔は、

欲望
怒り

嫉妬
執着

性欲
破壊衝動

といった、

自分では認めたくない部分の
象徴として見ることができます。

つまり、

こんなことを考える自分は嫌だ!

と思ってしまうような部分です。

こうした心の「影」を、心理学では
「シャドウ」という概念で捉えることがあります。

ここで大切なのは、

欲望そのものが悪いわけではない

ということ。

たとえば、「もっと成功したい」という欲望は、
努力するエネルギーになります。

「負けたくない」という感情は、
自分を成長させる原動力になることがあります。

「誰かに認められたい」という思いだって、
仕事や創作を続ける力になるでしょう。

でも、その欲望に自分自身が支配されてしまったら?

話は変わってきます。

「神」と「悪魔」は、自分の中にもいる

ここからは、かなり面白い考え方です。

もし、

神=意志・理性

だとしたら、

悪魔=欲望・衝動

と見ることができます。

すると「悪魔に勝つ」ということは、
悪魔を消滅させることではありません。

自分の欲望に、自分が支配されないこと。

むしろ、

欲望を理解し、自分の意志で扱えるようになること。

そう考えることもできます。

怒りを消す必要はない。
嫉妬を感じてはいけないわけでもない。
欲望を持つことだって悪いことではありません。

問題なのは、

「自分が欲望を持っている」のか、
「欲望に自分が動かされている」のか。

この違いです。

ソロモン王と「72柱の悪魔」

この考え方を象徴するようなものがあります。

有名な魔術書『ソロモンの小さき鍵』、
その中でも特に知られているのが『ゴエティア』です。

そこには、いわゆる「ソロモン72柱」
と呼ばれる悪魔たちが登場します。

伝承では、ソロモン王は
これらの存在を召喚し、使役したとされます。

ここだけ聞くと、

「悪魔を呼び出して願いを叶えてもらう」

という、とても恐ろしい話に感じますよね。

しかし、心理的な象徴として考えてみると、
別の意味が見えてきます。

それは、

「自分の中にある強大な欲望や衝動を、
自分の意志によって制御する」

ということ。

欲望をなくすのではなく、

欲望を力として使う。

これは、現代を生きる私たちにとっても
意外と重要なテーマではないでしょうか。

あなたの「悪魔」は何ですか?

たとえば、

「お金が欲しい」
「成功したい」

「誰かに認められたい」
「負けたくない」

「愛されたい」
「自由になりたい」

こうした願望は、誰の中にもあります。

でも、

それを恥ずかしいものとして隠し続けると、
かえって自分自身を理解できなくなります。

大切なのは、

「自分には、こういう欲望がある」

と認めること。

そして、

「その欲望をどう使うのか?」

を自分で選ぶことです。

欲望に振り回されれば、それは「悪魔」になる。

けれど、自分の意志で扱うことができれば、
それは人生を動かす大きなエネルギーになる。

そう考えると、
「悪魔」という存在が少し違って見えてきませんか?

本当の「悪魔祓い」とは

もしかすると、本当の悪魔祓いとは、
自分の中にある欲望を消すことではないのかもしれません。

怒りも。
嫉妬も。

執着も。
欲望も。

それらを「悪いものだから」と切り捨てるのではなく、

「私は今、何を欲しがっているんだろう?」

と見つめてみる。

そして、その力を自分の人生のために使う。

それこそが、自分の中の「悪魔」を
使役するということなのではないでしょうか?

黒魔術の世界に登場する「悪魔」は、
恐ろしい存在として語られます。

でも、その姿を心の鏡として見てみると――

そこに映っているのは、案外、
自分自身なのかもしれません。

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