ワインの魔術・スピリチュアル的意味

こんにちは。セレシアです。

フランス料理には欠かせないワイン🍷

何気なく口にしているワインですが、ワインは古くから儀礼に用いられてきました。そんなワインにも魔術的な意味があることをご存知でしょうか?

今回はワインの歴史を踏まえた上で、魔術的意味を解説していきます。

ワインの歴史

ワインは歴史の古いお酒の一つで、約8000年前から存在していたと言われています。

シュメール、ギリシャ、ローマなどでワインが生産され、ワインを入れる壺やワインを醸造していたとされる遺跡も残っています。現在発見されている最古のワイン醸造所跡は東ヨーロッパのジョージアにあり、ジョージアワインは世界最古のワインの一つとして知られています。

古代エジプトでもワインは飲まれており、ワインは神聖なお香「キフィ」の材料の一つでもありました。古代エジプトでもワインは生産されていたものの、気候の関係でブドウの栽培が難しく、ワインの多くは輸入に頼っていたこともあって、王や貴族しか飲めない貴重品でした。

ワインは神話にも登場し、ギリシャ神話の酒の神ディオニュソスは人類にワインの作り方を教えたと言われています。旧約聖書・新約聖書にもワインは登場しており、新約聖書の「カナの婚礼」などが有名です。

日本のワインの歴史も少しだけ見ていきましょう。

縄文時代にブドウの果汁を発酵させたワインが飲まれたと言われていますが定かではなく、一般的な飲み物ではありませんでした。

日本にワインが伝来したのは室町時代後期(戦国時代、安土桃山時代)頃で、スペインやポルトガルからもたらされました。スペインやポルトガルからやってきた宣教師はワインを大名や公家といった身分の高い人に献上し、『後法興院記』には1483年に関白がワイン(と思われるもの)を飲んだという記録があり、これが現段階で最古の記録と言われています。

江戸時代にもワイン自体はあったようで、1709年に刊行された本草書『大和本草』にも外国からの輸入酒としてワインが記載され、1853年にペリーが黒船で来港した際にも将軍にワインが献上されましたが、ワインの醸造はほとんど行われていなかったようです。

明治時代になると近代化の一環として明治政府がブドウ栽培・ワイン醸造を奨励したことで、日本でも本格的にワインが作られるようになります。

キリスト教とワイン

キリスト教では聖体拝領(聖餐式)にワイン(ブドウジュース)が用いられています。

聖体拝領とはミサの際に行われる儀式で、聖職者が祝別したパンとワインをいただくことで、原罪を背負って犠牲になったキリストと神の恵みに感謝をします。

キリスト教世界において、パンはキリストの身体、ワインはキリストの血を表し、聖杯に注がれしワインは「心に注がれる神の無条件の愛」を意味するのです。

余談ですが、ミサで使用されるワインは「ミサワイン」と呼ばれます。

ミサワインは教会法で「純粋なものを使うこと」と決められており、ワインの保存性を高めるために酒精強化ワインと同様にアルコールを添加します。そうすると途中で発酵が止まり、ブドウの糖分が残るので甘口のワインになるのです。

ミサワインは滅多に見かけませんが、通販などで販売されています。20歳以上の方で甘口のワインがお好きな方、興味のある方は一度飲んでみてはいかがでしょうか?

魔術とワイン

魔術の世界でも、ケーキとワインの儀などの儀式にワインが用いられています。

ウィッカではワインは大地の女神の血を表し、女神から与えられる恵みや豊穣を象徴します。黄金の夜明けの儀式魔術でもワインはキリストの血を表し、神の無条件の愛を象徴する飲み物とされています。

ケーキとワインの儀はキリスト教の聖体拝領と似ており、こちらは女神と男神から与えられた恵みと、その恵みによって生かされていることに感謝を捧げるという意味を持ちます。

このように、宗教や思想の違いはあれど、ワインは「血」に見立てられることが多く、ここで言う「血」とは生命や愛、魔力、恵みといった意味になるのです。

次に、ワインの魔術的意味をご紹介します。

ワインの魔術的意味

ワインの原料となるブドウ🍇は月・水属性・陰の守護を持つ果実で、豊穣・愛・魔力といった意味を持ちます。そして、みずみずしいブドウは若さや復活を象徴しています。

ブドウにはこのような意味があり、ブドウを原料とするワイン(ブドウジュース)は魔力・霊力を高める力を持つ「生命の水」だと言われています。

私の経験でも、魔力・霊力を回復させる力があるように感じます。私は(TPOをわきまえた上で)サバト儀式の時はもちろん、魔術後にワインを飲むことがありますし、親しい友人(ここではA先輩とします)の母親もワインをよく飲むのです。

以前、A先輩にヒーリングをした際、その対価として「安いものでいいからワインが欲しい」と言ったことがあります。彼女にワインの意味について話したことがあり、その話をした時にA先輩の母親がワインを飲むことを初めて知ったのです。

A先輩がによれば「母はただワインが好きで飲んでいるわけではないらしい」と。

そしてA先輩はこう続けます。

「セレシアちゃんの言う通り、母はワインの意味や作用を知っているのでしょうね。私にはあんまり言わないけど」と。

ブドウは豊穣・愛・魔力・予言といった意味を持つ果実で、ブドウから作られるワインは魔力・霊力を与え、肉体に絡まった魂を理性から解放させるとも言われています。

ワインは魔力・霊力を与える「生命の水」。自らに力を与えて強化すれば自然に運気が上がり、邪気にも強くなり、霊も憑きにくくなるのです。

※本記事は飲酒を勧めるものではありません。お酒は20歳になってから。未成年者の飲酒、飲酒運転は法律で禁止されています。

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