「夏目友人帳」から学ぶ妖怪の世界

こんにちは。セレシアです。

「夏目友人帳」をご存知ですか?

「夏目友人帳」は緑川ゆきのマンガ作品で、アニメは6期まで放送、2018年、2021年には映画化もされていますね!

実は「夏目友人帳」は私の好きなアニメの一つで、学生時代にはまった作品なのです。原作自体は持っていませんが、(全巻ではないものの)DVDを持っていますし、ムック、キーホルダー、コップも所有しています。

今回は「夏目友人帳」から、妖怪(精霊・妖精)の世界を垣間見ようと思います。

「夏目友人帳」とは

「夏目友人帳」は自然豊かな田舎町を舞台に、主人公の夏目貴志(以降、夏目)が「友人帳」に書かれた妖(妖怪)の名前を返していくという物語です。

※友人帳:夏目貴志の祖母・夏目レイコの遺品。レイコが勝負して打ち負かした妖の名前(真名)を奪った契約書の束で、妖たちの間では「数多くの妖を支配できる宝物」として噂になっている。

夏目は幼少期に両親を亡くし、父方の親戚に預けられましたが、妖怪が見えるために親戚から疎まれ、たらい回しにされたという過去があります。現在は父親の遠縁にあたる心優しい藤原滋・塔子夫妻のもとで生活しています。

友人帳を受け継いだ夏目のもとには、様々な妖怪がやってきます。

名前を返してほしいと頼む者、妖怪を支配できる「友人帳」を狙う者、妖力の強い夏目を食らおうとする者、相談事を抱えている者などなど・・・

彼らの中には、かつて「神」として祀られていた「神格」と呼ばれる妖怪もいます。

「夏目友人帳」における妖怪とは

自然豊かな田舎町を舞台とする「夏目友人帳」では様々な妖怪が登場します。

妖怪は(普通の)人間には見えない存在で、(チャンネルは違うものの)同じ世界の中で生きる「隣人」ともいえる存在です。

妖怪の中には、人間が作った物や道具に魂が宿って妖となった者(いわゆる付喪神)もいますが、劇中で登場する妖怪の多くは自然界の中で生きる精霊や妖精にあたりますし、日本の昔話で登場する妖怪の多くも同様です。

自然界を生きる妖怪ですが、妖怪には害をなさないものもいれば、人や家畜に害をなすものもいます。

「夏目友人帳」では人や家畜に害をなす妖怪を祓い、妖怪によるトラブルの解決を専門とする「祓い屋」と呼ばれる人たちが登場します。夏目の友人・理解者でもある名取周一も祓い屋です。

ただ、祓い屋は害をなす妖怪は祓うものの、時には彼らを「式」にしたり、力を貸してもらったり、場合によってはそっとしておくなどして、彼らと共存しているのです。

それと同じように、魔女や術師たちも精霊や妖精を「隣人」ととらえ、基本的にはそっとしておくことが多いのですが、時には彼らと協力したりして共存しているのです。

妖怪も私たちと同じように「ただ存在しているだけ」で、彼らに善悪をつけているのはあくまでも人間。

祓い屋の中には「妖怪だから祓う」という者もいますが、夏目はそれをよしとはしません。夏目はこのことが分かっているから、むやみに悪意のない妖怪、害をなさない妖怪まで祓うことに抵抗を覚え、人間と妖怪が共存する道を模索しているのではないでしょうか?

まとめ

「夏目友人帳」には妖怪が登場しますが、怖いシーンはあまりありません。

むしろ、ニャンコ先生や「夏目組・犬の会」の中級妖怪コンビなどの愉快な妖怪たちも登場し、妖怪と交流した人、人間と交流した妖怪、そして人間同士、妖怪同士の笑いあり涙ありのストーリーがメインなので、怖い話やホラーが苦手な方でも大いに楽しめると思いますよ♪

魔女や魔術を聞くと敷居が高いと感じる方もいらっしゃいますが、マンガやアニメなどがきっかけでハードルが下がることがありますよね。このように、手っ取り早く精霊や妖精(妖怪)の世界を知りたいなら「夏目友人帳」はとても良い作品だと思います!

「夏目友人帳」の原作(全巻セット)はこちら。

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