【魔術儀式】小五芒星儀式のやり方

こんにちは。セレシアです。

スポーツで基礎練習があるように、魔術の世界でも基本魔術儀式があります。

黄金の夜明け団にはカバラ十字や小五芒星儀式を始め、小六芒星儀式や生まれなき者の儀式などといった基本魔術儀式があります。

今回は、その中で最も使用頻度が多い「小五芒星儀式」をご紹介します！

小五芒星儀式とは

小五芒星儀式（五芒星小儀式）は魔術初学者に一番最初に与えられる魔術儀式です。

19世紀のイギリスの魔術結社「黄金の夜明け団」では、参入が認められた初学者（ニオファイト）に魔術の基本となる小五芒星儀式を与えていました。

魔女や魔術師にとって、小五芒星儀式は基本中の基本です。

小五芒星儀式は四大元素（火・水・風・地）の力を召喚する儀式で、この儀式は召喚と追儺（退去）の2つに分かれています。

小五芒星召喚儀式（LIRP）は儀式の場に四大元素の力を呼び込み、小五芒星追儺儀式（LBRP）は四大元素の力で儀式の場から負のエネルギーを追儺します。

次に、小五芒星儀式のやり方に入ります。

特に用意するものはありませんが、伝統的には召喚であればワンド、追儺（退去）であればアサメイを使うとされています。ワンドやアサメイを持っているならぜひ使いましょう！

※アサメイ：儀式用の短剣。アサメイは物理的に物を切るためのものではないので、刃がついていません。

① 東を向いてカバラ十字を切ります。

右手人差し指がアサメイで額に触れて「アテー」、胸に触れて「マルクト」、右肩に触れて「ヴェ・ゲブラー」、左肩に触れて「ヴェ・ゲドラー」と唱えます。最後に、胸の前で両手を組んで「ル・オーラム、アーメン」と唱えます。

② 右手人差し指かアサメイ（ワンド）で五芒星を描きます。

追儺の場合は左下→頂点→右下→左上→右上の順で「追儺五芒星」を、召喚の場合は頂点→左下→右上→左上→右下の順で「召喚五芒星」を描きます。

追儺五芒星

図：追儺五芒星

③ 五芒星を書いたら、指先かアサメイ（ワンド）を五芒星の中心に向けます。

そして、五芒星が光り輝いている、もしくは青い炎をまとっている様子をイメージして、「ヨド・ヘー・ヴァウ・ヘー」と唱えます。次に、南を向いて同様に五芒星を描き「アドナイ」と唱えます。同様に、西では「エヘイエー」、北では「アーグラー」と唱えます。

なお、これらの神名は小声で振動させる（歌う）ように唱えます。

④ 東を向いて、指先を最初の五芒星の中心に向けます。そして、両腕を広げて次の呪文を唱えます。

我が前にラファエル、我が後ろにガブリエル。
我が右手にミカエル、我が左手にウリエル。

⑤ 六芒星が頭上で輝いている様子をイメージして、次の呪文を唱えます。

我が周囲には五芒星が燃え上がり、我が頭上には六芒星が輝く。

⑥ カバラ十字をもう一度切ります。

小五芒星儀式は基本魔術儀式ですが、初心者や慣れていない人は最低でも半年は追儺儀式の方に専念すべきとされています。慣れていない時に召喚儀式を行うと変なエネルギーを呼び寄せる恐れがあるためです。

上記の理由から、儀式の場に四大元素の力を呼び込む目的以外での召喚は慎むこと。

小五芒星召喚儀式を行った場合、儀式を終えたら必ず小五芒星追儺儀式をして退去させること。召喚と退去はワンセットなのです。

祈りの方法として、朝に小五芒星召喚儀式、夕方（夜）に小五芒星追儺儀式を行うというものがあります。

朝起きてから小五芒星召喚儀式を行って火・水・風・地のエレメントを召喚し、夕方（夜）に小五芒星追儺儀式を行って一日の穢れを祓います。

また、小五芒星追儺儀式は負のエネルギーを祓い、悪意を持つ霊を追い払うことができるので、これ単体で退魔法・防御法として行うことができます。

小五芒星追儺儀式自体は難しいものではないですし、慣れれば5分ほどでできますので、一般の方も覚えておいても損はありませんよ！

今回は使用頻度の多い「小五芒星儀式」のやり方をご紹介しました。

小五芒星追儺儀式の方が使用頻度が多いので、最初は追儺儀式のみで問題ありません。実際、小五芒星召喚儀式の方は使用頻度が少なく、私自身も行ったのはほんの数回くらいです。

小五芒星儀式は基本中の基本なので、魔女や魔術師になりたい方は習得しましょう。

また、魔女・魔術師でなくても、霊媒体質の方やヒーラー・セラピスト、占い師などといった方も「小五芒星追儺儀式」を習得することが望ましいです。むしろ習得してください。

そのような方は一般の方よりも負のエネルギーの影響を受けやすいからです。本当に小五芒星追儺儀式のやり方すら知らないヒーラーや占い師、スピ好きが多すぎるんです･･･

ぜひ一般の方も小五芒星追儺儀式を習得して、良くないものから身を守りましょう！