こんにちは。セレシアです。
マンガやアニメ、ゲームなどで魔術師（魔法使い）が「魔法陣」を展開するシーンがありますね。
現実の魔術にもマンガやアニメなどの魔法陣とは若干の違いはありますが、「魔法円」という、魔法陣に相当するものがあります。
魔法円は術者（儀式場）と外の世界との境界線になるもので、ソロモン惑星護符魔術、天使召喚術、悪魔召喚術、年に8回あるサバト（ケルトがルーツとなっている季節の祝祭）などの魔術儀式の際に用いられます。
今回は、惑星護符魔術などで必須となる魔法円の召喚・退去儀式のやり方を紹介します！
魔法円の召喚
惑星護符魔術、サバト儀式などの魔術儀式の際、魔法円を召喚（展開）します。魔法円を召喚することを「魔法円を開く」「サークルを開く」とも呼びます。
魔法円は術者と外の世界との境界線を敷く「結界」です。一度、魔法円を展開すると、魔法円を退去させるまでは円から出ることができません。
また、魔法円は魔術儀式の際に用いるものであり、これ単体では意味をなしません。
魔法円の召喚手順
① 東を向いて次の祈祷文を唱えます。
我らが謙遜の念をもってこの円に入らん。
万能の神も同じく円に来たりたまえ。
永遠の幸福、神の富、完全なる喜び、
あふれんばかりの慈愛、永遠なる礼をもって。
あらゆる邪悪なるもの、ことに我が作業に敵対する悪霊を
この場より祓いたまえ。
混乱と争いを追放するこの円を、
平和の天使たちに守り、助けさせたまえ。
我らが上でより大きくに広がりたまえ。
おお、主よ、いと聖なる名よ、
我らが対話と集いを祝福したまえ。
主なる神よ、
我らが謙遜なる集会を聖なるものとしたまえ。
永遠なる祝福され、聖なるものよ。
アーメン。
② 東を向いて「右下→頂点→左下→右上→左上→右下」の順で五芒星を描きます。
五芒星が青く燃え上がる様子をイメージして次の呪文を唱えます。
東の監視人の名において、我、東の門を開かん。
③ 南を向いて②と同様の所作を行い、次の呪文を唱えます。
南の監視人の名において、我、南の門を開かん。
④ 西を向いて②と同様の所作を行い、次の呪文を唱えます。
西の監視人の名において、我、西の門を開かん。
⑤ 北を向いて②と同様の所作を行い、次の呪文を唱えます。
北の監視人の名において、我、北の門を開かん。
⑥ 再び東を向いて、四大精霊に守護を願う呪文を唱えます。
四大におわす精霊たちよ、門を守りたまえ！
我らの対話と儀式を見守りたまえ！
これで魔法円の召喚は完了です。この後、惑星護符魔術やサバトなどの魔術儀式に入ります。
魔法円の退去
魔術儀式を終えたら魔法円を退去させます。魔法円を退去させることを「魔法円を閉じる」「サークルを閉じる」とも呼びます。
魔法円を召喚したら、儀式の終了後に必ず退去させます。「召喚」と「退去」はワンセットです。
魔法円の退去手順
① 東を向いて、魔法円の召喚の時と逆の順番で五芒星を描きます。
黒板消しで黒板に書いた文字を消すように、燃え上がっていた五芒星をなぞるようにして消すイメージで描いて次の呪文を唱えます。
東の監視人に感謝しつつ、この魔法円を閉じん。
永遠に定められし汝の住処へ帰るべし。
② 南を向いて①と同様の所作を行い、次の呪文を唱えます。
南の監視人に感謝しつつ、この魔法円を閉じん。
永遠に定められし汝の住処へ帰るべし。
③ 西を向いて①と同様の所作を行い、次の呪文を唱えます。
西の監視人に感謝しつつ、この魔法円を閉じん。
永遠に定められし汝の住処へ帰るべし。
④ 北を向いて①と同様の所作を行い、次の呪文を唱えます。
北の監視人に感謝しつつ、この魔法円を閉じん。
永遠に定められし汝の住処へ帰るべし。
⑤ 再び東を向いて、四大精霊に儀式終了を告げる呪文を唱えます。
四大におわす精霊たちよ、儀式は無事終了した。
主より賜った安らぎがあり続けんことを。
これで魔法円の退去は完了です。魔法円の退去を終えたら魔法円から出ることができます。
まとめ
今回は魔法円の召喚・退去儀式のやり方を紹介しました。
今回紹介したのは伝統的な魔法円の召喚・退去儀式になります。簡略化された魔法円の召喚・退去方法を紹介している本もありますが、本格的な儀式を行う際はソロモン方式の方がより良いでしょう。
惑星護符魔術や悪魔召喚術、サバトなどの高度な魔術儀式の多くは魔法円の召喚・退去が必須になります。これらの魔術を行いたいけど、不安な方は事前に魔法円の召喚・退去儀式の練習をすると良いでしょう。
魔女・魔術師になりたい方はもちろん、ヒーラー・セラピスト・霊能者の方も知っておいて損はないと思います！重い霊障を抱えているクライアントの除霊などで高度な防御が必要な時に役立つでしょう。
参考：青狼団『魔導書 ソロモン王の鍵』
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