魔女が大切にする8つのサバト

こんにちは。セレシアです。

今回はタイトル通り、魔女のサバトのお話です。

サバトとは季節を祝い、恵みに感謝を捧げる儀式です。古代ケルトの季節を祝う儀礼がサバトのルーツになっており、魔女はサバトをとても大事にしています。

魔女はサバト儀式を通して春夏秋冬といった季節や生命のサイクルを感じ、与えられている恵みや、今生きていることに感謝を捧げるのです。

サバトは年に8回あります。それらのサバトについてそれぞれ解説していきます。

オスタラ

オスタラ(春分)は3月21日頃に行われるサバト。

オスタラでは春の訪れと、ユール(冬至)、インボルクを経て帰還した君主(太陽神・男神)と貴婦人(女神)の出会いを祝います。

春分は昼と夜の時間が等しくなる日で、この日を境に昼の時間が長くなります。また、西洋占星術では太陽が牡羊座に入る日であり、この日から1年が始まるとされています。

オスタラの時期には種まきが行われるため、目標や計画を立てるのにも適しています。オスタラサバトでは、紙に始めたいことや計画、叶えたい願いなどを書いて、それを大釜に奉納するという所作があります。

8つあるサバトの中で、オスタラは種まき・何かを始めるという意味合いが強いサバトになります。

ベルテーン

ベルテーン(4月30日または5月1日)は夏の到来と作物の成長を祝うサバト。別名、ワルプルギスの夜、ベルティナ、五月祭など。

ベルテーンでは、オスタラ(春分)で出会った君主(太陽神・男神)と貴婦人(女神)の結婚を祝います。この日は結婚式を行うのにふさわしい日とされ、ベルテーンの日に結婚式を行う魔女やペイガンが多いです。

8つあるサバトの中で、ベルテーンは成長や豊穣の意味合いが強いサバトになります。

リーザ

リーザ(夏至)は6月21日頃に行われるサバト。別名、ミッドサマー。

夏至は一年で昼の時間が最も長く、太陽の力が最高潮に達する日です。魔力が最高潮に達するリーザに行った魔術はより強力になるとされています。

また、太陽や火の力が最も強くなるリーザは浄化にも適しています。リーザサバトでは、抱えてきた悲しみや、手放したい悪癖、病気などを紙に書き、それを大釜の火(キャンドル)で焼き尽くして浄化するという所作も行われます。

8つあるサバトの中で、リーザは強化の意味合いが強いサバトになります。

ルーナサ

ルーナサ(8月1日)は最初の収穫を祝うサバト。別名、ラマス、第一収穫祭。

ルーナサでは最初の収穫を祝い、太陽神の犠牲に感謝します。リーザ(夏至)を過ぎると昼が短くなるに伴い、太陽神(男神)は大地の女神の子である作物に光(エネルギー)を注いでいくため、少しづつ弱っていくのです。

ルーナササバトでは人型パン(主にグリッティベンツ)と藁人形を祭壇に捧げます。人型パンは太陽神(男神)、藁人形は大地の女神を表します。そして、太陽神に見立てた人型パンを食べることは、その犠牲によって生かされていることを体感する儀式なのです。

メイボン

メイボン(秋分)は9月21日頃に行われるサバト。別名、第二収穫祭。

ルーナサに続き、2度目の収穫を祝います。太陽神は作物に光(エネルギー)を与えていくため、さらに弱っていきます。

メイボンで本格的な秋になり、今ある恵みに感謝し、厳しい冬に備えていきます。

サウィン

サウィン(10月31日)は最後の収穫と冬の到来を祝うサバト。別名、ハロウィン、サムハイン、万聖節。

サウィンは最後の収穫と冬の到来を知らせるサバトで、作物に光(エネルギー)を注いで衰えた太陽神が死を迎え、若者の国に行くとされています。女神はユール(冬至)で太陽神が生まれ変わるのを待ちます。

この日は一般的にはハロウィンとして知られ、古代ケルトではこの日に1年が終わり、11月1日に一年が始まるとされています。そして、サウィン(ハロウィン)はこの世とあの世の境界が薄くなり、死者の魂が帰ってくるとされる日です。西洋版の「お盆」と言った方が分かりやすいでしょうか。

ユール

ユール(冬至)は12月21日頃に行われるサバト。

冬至は一年で最も夜が長い日で、この日を境に昼の時間が長くなっていきます。ユールはサウィンで死を迎えた太陽神(男神)が赤子として生まれ変わり、闇の終わりと太陽の再生を祝います。

インボルク

インボルク(2月2日)に行われるサバト。別名、イモルグ、聖燭祭、ルペルカリア祭、バッカス祭など。

インボルクではユール(冬至)で生まれ変わった太陽神(男神)の成長と、太陽神に命を与えた大地の女神の回復を祝います。

また、春の到来と種まきに備え、古い不要なものを祓って新しきものを受け入れる準備を整える時期でもあり、インボルクサバトでは「古きものは外へ!新しきものは内へ!」と唱えながら箒で掃くという所作があります。

8つあるサバトの中で、インボルクは浄化の意味合いが強いサバトになります。

まとめ

今回は8つある魔女のサバトを紹介・解説しました。

魔女は自然と宇宙のサイクルに従って生活する人たちで、魔女のサバトは日本の伝統的な季節の儀礼と共通する部分もあります。

たとえあなたが魔女でなくても、季節を感じ、今生きていることに感謝するためにサバトや季節の儀礼を行うのはとても良いと思います!

結局、過去や未来に思いを馳せることはあっても、私たちは「今、この瞬間」を生きているのですから。

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