髪を切っただけなのに「自分をもっと大切にしていい」と思えた日

こんにちは。御統いつきです。

美容室に行くとき、何を期待しますか?

髪型を変えること。
髪をきれいにすること。
気分転換すること。

おそらく、
多くの人にとってはそんなところだと思います。

私もそうでした。

美容室には定期的に通っていますが、
基本的には「伸びたから切る」という感覚。

ところがある日、
少し変わった美容室の噂を耳にしました。

「髪を切っただけなのに、顔がすっきりした」
「頬が上がったように感じる」
「なんだか自分の雰囲気が変わった」

さらには、

「いらないものが落ちたような感じがする」
「その後、人間関係まで変わった」

そんな話まである。

・・・正直、ちょっと怪しいですよね(笑)

でも、なぜか気になりました。

そして私は、
その美容室へ行ってみることにしました。

「変わる」のは、髪だけじゃないのかもしれない

今回訪れたのは、
東京・青山にある「Lift up Cut SUNAYAMA」。

HP:http://www.sunayama.cc/

Facebook:https://ja-jp.facebook.com/LiftupCut/(青山店)

ここでは、一般的な美容室とは
少し違った考え方で髪をカットしています。

髪をただ短くするのではなく、
一人ひとりの髪の状態を見ながら、
全体のバランスを整えていく。

髪には、その人の生活や身体の状態が表れる。

だから髪を整えることは、
単に見た目を整えるだけではない。

そんな考え方です。

もちろん、これをどう受け取るかは
人それぞれだと思います。

私も最初から、

「髪を切れば人生が変わる!」

なんて思っていたわけではありません。

むしろ、

「本当にそんなことあるのかな?」

くらいの気持ちでした。

まずは、いつもの自分を見てもらう

当日、美容室に到着すると、
まずはカウンセリングから。

髪の悩みや、どうなりたいかを伝えます。

私の場合は、

「時間が経つとトップがぺたんとしてしまう」

という悩みがありました。

そのあと写真を撮ってもらい、
いよいよカット。

最初は左半分から整えてもらいました。

そこで、ちょっと不思議な感覚がありました。

ほんの少し髪を切っただけなのに、
左側の視界がすっと明るくなったように感じたんです。

「・・・あれ?」

思わずそうなりました。

もちろん、これはあくまで私自身が感じたこと。
誰にでも同じことが起こるとは言えません。

でも、少なくとも私には、

「髪って、こんなに感覚に影響するんだ」

という驚きがありました。

しかも、使っているハサミの音が
普通の美容室のと違う。

「チョキ、チョキ」という感じではなく、
「サッ、サッ、サッ・・・」とささやくよう。

とても静か。

髪をバッサリ切るというより、
余分なものを少しずつそぎ落としていく。

そんな感覚でした。

シャンプーの時間に、ふと思ったこと

カットの途中で、シャンプーをしてもらいました。

これが、とても丁寧でした。

頭を包み込むように洗ってもらって、
頭皮もゆっくりほぐしてもらう。

普段、自分で髪を洗うときなんて、
もっと雑です(笑)

「早く洗って、早く乾かそう」

くらいのもの。

でも、その日は違いました。
ものすごく丁寧に、自分の頭を扱ってもらう。

そのとき、ふと思ったんです。

「ああ、私って、もっと大切にされてもいいんだ」

これが、その日の一番大きな気づきでした。

別に、誰かに粗末に扱われていたわけではありません。
自分を嫌っていたわけでもありません。

ただ、自分自身が自分を扱うとき、

「まあ、このくらいでいいか」

と、どこか雑にしていたんですよね。

疲れていても我慢する。
眠くても無理する。
食事も適当に済ませる。
髪だって、とりあえず洗って乾かす。

そんな小さな「雑」が積み重なっていた。

だからこそ、
人から丁寧に扱ってもらったとき、

「あれ?私って、
こんなふうに扱われてもいいんだ」

と気づいたのだと思います。

髪を整えることは、自分を整えることなのかもしれない

美容室を出たとき、
「顔が劇的に変わった!」というよりも、

なんとなく、自分の中の感覚が違っていました。

髪が整った。
頭が軽くなった。

そして、少しだけ気持ちも軽い。

それだけ。

でも、人って案外、
こういう「それだけ」の積み重ねで
変わっていくのかもしれません。

人生を変えようと思うと、

仕事を辞めるとか、
引っ越すとか、
人間関係を全部変えるとか、

大きな決断を想像しがちです。

でも本当は、

髪を切る。
好きな服を着る。
ゆっくりお茶を飲む。
ちゃんと眠る。
お気に入りのものを大切にする。

そういう小さなことから、

「私は私を大切にする」

という感覚が戻ってくるのかもしれません。

そして、もうひとつ忘れられない出来事

施術が終わったあと、
飲み物を出してもらいました。

私は紅茶をお願いしました。

すると担当してくださった方が、
こんなことを言ってくれたんです。

「姿勢が良くて、
いつも紅茶を優雅にたしなんでいるように見えますね」

私は紅茶が好きなので、
たしかに普段からよく飲みます。

でも、自分では
そんなふうに考えたことがありませんでした。

「紅茶が好きな私」

それだけだったんです。

でも、誰かから見たら、

「優雅に紅茶を飲む人」

に見えている。

これって、ちょっと面白いですよね。

自分では当たり前すぎて気づいていないことを、
他人が見つけてくれることがある。

そして、

「そうか。私にも、そんなところがあるんだ」

と気づく。

もしかすると、人が変わるきっかけって、
自分の欠点を直すことだけではないのかもしれません。

自分では見えていなかった
「自分の良さ」に気づくこと。

それだけでも、人の表情は少し変わる。

姿勢も変わる。
選ぶものも変わる。

そして、少しずつ生き方まで変わっていく。

そんなことがあるのだと思います。

自分を変えたいときほど、「足す」より「整える」

何かを変えたいと思ったとき、
私たちはすぐに新しいものを探します。

新しい方法。
新しい環境。
新しい人間関係。
新しい知識。

もちろん、それも大切です。

でも、ときには逆なのかもしれません。

何かを足すのではなく、
今の自分についている余分なものを少し落としてみる。

無理して続けていること。
本当は嫌なのに我慢していること。
「こうしなきゃ」と思い込んでいること。
誰かに認めてもらうためだけに頑張っていること。

そういうものを少しずつ手放していく。

すると、

「本当は私はどうしたかったんだろう」

という、自分の声が聞こえてくる。

髪を整えることも、
もしかしたら同じなのかもしれません。

何か別人になるのではなく、

余分なものを少し落として、
本来の自分を見つけやすくする。

あの日、髪よりも大きく変わったもの

私はこの日、

「髪を切って人生が変わった」

とは思っていません。

そんなに劇的な話ではありません。

ただ、

自分を少し丁寧に扱ってみよう。

そう思えるようになった。

それだけです。

でも、私は「それだけ」が
結構大切なんじゃないかと思っています。

自分を大切にするって、

何か特別なことをする必要はない。
高価なものを買う必要もない。

毎日、自分に、

「今日は疲れてない?」
「本当はどうしたい?」
「これ、無理してない?」

と聞いてあげる。

そして、できる範囲で
少しだけ自分の希望を優先してあげる。

それくらいでいい。

人から大切にされるのを待つのではなく、
まず自分が、自分を雑に扱わない。

それだけでも、
少しずつ顔つきが変わっていくのかもしれません。

もし最近、

「なんだか気分が重いな」
「何かを変えたいけど、何をしたらいいかわからない」

と思っているなら。

いきなり人生を変えなくても大丈夫です。

美容室に行くのでもいい。
好きな飲み物をゆっくり飲むのでもいい。
いつもより丁寧に髪を洗うのでもいい。
お気に入りの服を着るのでもいい。

ほんの少しだけ、

「私は私を大切にしていい」

という扱いを、自分にしてあげる。

もしかすると、
変化はそこから始まるのかもしれません。

髪を切ったあの日。
私が整えたかったのは、髪だったはずなのに。

帰るころには、
少しだけ「自分との付き合い方」が変わっていました。

そして今でも、ときどき思います。

人は、何かを大きく変えたから輝くのではなくて。

余分なものを少し手放して、
もともと持っていたものに気づいたとき、
いちばん自然な表情になるのかもしれない、と。

※この話には続きがあります。続きはこちら!

「もっと自分を大切にしていい」と、もう一度思った日
こんにちは。御統いつきです。前回、ある美容室で髪を切ったときのことを書きました。髪を整えてもらっただけなのに、なぜか心まで少し軽くなった。そして、「自分って、もっと丁寧に扱ってもいいんだ」そんなことを思った、という話です。あれから、私はもう...

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