ガイア・ウラノス神話から感謝を考える

こんにちは。セレシアです。

感謝とは何ですか?この答えは人それぞれだと思います。

よく、スピリチュアルでは「感謝することで良きものが引き寄せられる」と言われ、感謝の重要性を説いています。けど、どうしても感謝できない時もありますよね・・・

「自分ばかり不当な扱いをされる・・・」「そもそも今、幸せだと感じられない・・・」「思い通りの人生じゃない・・・」という時に「(今の状況はつらいけれども)感謝しなさい」と言われても、

「は?!自分はこんなにつらい状況なのに、それでも感謝しないといけないの?」
「ふざけんじゃねえ!!!こんな状況を味わわせておいて何が感謝だ!!!」

と思うこともあるかもしれませんね・・・

このように、感謝と聞いて違和感を感じることもあるのは事実だと思います。(かくいう私もこれを経験してますからね・・・)

では、本当の感謝とは何なのでしょうか?

今回は、みんな大好き!なギリシャ神話から感謝を考えていくことにしましょう。

ガイアとウラノスの神話

ギリシャ神話の女神ガイアはカオス、タルタロスと並ぶ原初の神で、多くの神と生命を生み出した大地の女神です。

彼女が生み出した子に、後に自分の夫、そして神々の王になる天空神ウラノスがいました。ウラノスはガイアが自分の力だけで生んだ神様で、ガイアは夫でもあるウラノスとの間に多くの子供をもうけました。

ガイアとウラノスの子供たちにはクロノスをはじめとする「ティターン神族」の他に、ヘカトンケイル(百の腕を持つ巨人の神様)やキュクロプス(目が一つの巨人の神様)もいました。

彼らは人間と違って死ぬことがない神様なので、ウラノスはヘカトンケイルやキュクロプスを「異形である」という理由でタルタロスに幽閉しました。それだけではありません。「自分の子供に王位を奪われる」という予言を恐れたウラノスは、ティターン神族をガイアの腹の中に幽閉してしまったのです!

ガイアにとってはティターン神族はもちろん、ヘカトンケイルやキュクロプスも愛する子供たち。このような暴挙に出たウラノスにガイアは激怒したのです。

激怒したガイアはウラノスへの復讐を計画し、ティターン神族に話を持ちかけますが、名乗りを上げたのはクロノスのみ。ガイアはクロノスにアダマスの鎌を与え、ウラノスへの復讐を命じました。

夜になり、ウラノスがガイアのもとにやってきたその時!クロノスはガイアから与えられた鎌でウラノスの局部を切り落とし、それを海に投げ捨ててしまったのです!

ガイアの復讐が成功してウラノスは王位を追われることになり、新たにクロノスが王位に就きます。予言通り、ウラノスは自分の子供に王位を奪われたのです。

これが大まかなガイア・ウラノス神話の内容になります。

私たちはガイアの子供

ガイアは神々の母であると同時に、動植物を生み育てる大地そのものでもあり、私たち人間もまたガイア(大地)の子供たちなのです。

魔女が女神を信仰するのは「人は大地から生まれ、生かされている」ことを知っているから。そして「人は大地から生まれ、生かされている」ことを忘れないためでもあるのです。

魔女が信じる女神とは「自然の摂理」を擬人化したものであり、人は自然と共生しなければ生きていくことができません。

それに、人は自分一人だけで生きているのではありませんし、今、生きているのはこの世界から必要とされているからなのです。

今、こうして生きているだけで価値があるということなのです。

ガイア(神)からすれば「いらない人」は一人もいないのですし、その価値を与えたのは人間ではなくガイア(神)です。存在価値は誰であっても平等であり、人間がお金や地位などで人の存在価値を決めること自体が傲慢なのです。

そして、形あるものはいつか壊れ、生きているものはいずれ死を迎えます。

これは自然の摂理ですから、どうあがいてもそれから逃れることはできません。「作物」を生み育てるのも女神の仕事ですが、育てた「作物」を刈り取るのもまた女神の仕事なのです。

私自身も家族やお世話になった人の死を目の当たりにしています。

今から7年ほど前、お世話になった方が急死しました。

彼は学生時代の先輩で、部の役職の関係でかなりお世話になりました。私は彼のことは正直苦手ではありましたが、彼の高い交渉力に憧れていましたし、彼から学べることがたくさんありました。

私はたくさん迷惑を掛けてきましたし、あんまり要領が良くなかったにも関わらず、最後まで面倒を見てくれたのです。そんな彼が突然いなくなってしまったのです。しかも、この世から・・・

父の場合は危篤状態だったので覚悟はできていましたが、先輩の場合は急だったので彼の死をすぐに受け入れることができず、2日間大泣きしました。

その時に思いました。「人はいつ死ぬか分からない」と。

本当の感謝とは

どん底に陥っていた時、解決策が見出せずに目の前が真っ暗だったけど、それでも生きてこれた。時間がかかったし納得のいく形ではなかったけど、なんやかんやで問題は解決していた。

そんな苦しい状況で、私の思いに寄り添ってくれたのが「魔術」でした。必要な時に必要なものが来ましたし、私を支えてくれた人や存在もいました。

そして、今年の誕生日には、個人的にも尊敬している後輩や仕事仲間から「誕生日おめでとう!」とLINEが来ました。

家族からのお祝いはありませんでしたが、LINEに「誕生日おめでとうございます!」という一言だけでも送ってくれたこと、たった一人でも私の誕生日を祝ってくれる人がいる私は幸せだと思いました。

今、こうして生きているということは「まだその時ではない。必要なものは与えるからあなたは生きなさい」とガイアが望んでいたからだと思います。

今、生きているのは「大いなる存在」に生かされ、支えられているということ。そして、あなたが生まれてきたことをガイアは一番喜んでいるということ。

本当の意味での「感謝」とはこれに気づくことなのだと思います。

まとめ

今回はガイア・ウラノス神話から本当の感謝を考えるお話でした。

いやいやながらする感謝は本当の感謝じゃないですし、そもそも本当の感謝とは「自分一人だけで生きているのではない」ということを知ることなのです。

自分でできないことを誰かがやってくれた時に「助かったよ」「ありがたいな」と思いますが、それって誰かに支えられていると感じるからではないでしょうか?

ある魔女も言っていたように、寿命が来ていなければ、役目を終えていなければ、どんなに死にたくても死ぬことができないのです。

ガイアは収穫の時を迎えた作物を刈り取りますが、その時でなければ何としてでも生かそうとします。その時はいつか分かりません。神のみぞ知ることです。

結局、人はいつかは死ぬのですから、誰にも危害を加えない限り、生きているうちにしたいことをして、嫌なことは無理してしないのが一番いいと思います。

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