美容室で4年ぶりに再会した神職が語った「最後は良くなる」という話

こんにちは。御統いつきです。

「あの出来事があったから、今がある」

あとになって、そう思うことがあります。

そのときは嫌だったこと。
できれば起きてほしくなかったこと。

どうしてこんなことになったんだろう?
と何度も考えたこと。

でも、何年か経って振り返ってみると、
「あれも必要だったのかもしれない」
と思えることがある。

もちろん、
起きた瞬間からそんなふうには思えません。

渦中にいるときは、

ただ苦しい。
ただ悲しい。
ただ腹が立つ。

それでいいと思うんです。

今回、4年ぶりに再会した神職のIさんとの話は、
そんな「人生で起きることの意味」について、
改めて考えるきっかけになりました。

「このあと、Iさんが来ますよ」

4年前、私は美容室でIさんと出会いました。

そのときのことは、
以前の記事にも書いています。

人生の岐路に立った私が、美容室で神職の方と出会った話
こんにちは。御統いつきです。人生には、「今までのやり方では、もう先に進めない」そんなふうに感じる時期が、あるのかもしれません。私にも、そんな時期がありました。何かが大きく壊れたわけではない。仕事もある。日常もある。けれど、心の奥ではずっと、...

そして4年後。

私は、いつものように
髪を切りに美容室へ行っていました。

本当に、ただそれだけです。

何か特別なことが起きるなんて、
もちろん思っていませんでした。

いつものように担当スタイリストのFさんに
髪を切ってもらっていると、

Fさんがふと、

「このあと、Iさんが来ますよ」

と言ったんです。

「えっ?」と思いました。

Iさん。

4年前に、この美容室で出会った神職の方です。

まさか、また会うことになるとは。

そして、

その日の私の施術が終わった頃、
本当にIさんが美容室に来られました。

「お久しぶりです」

そう言って、4年ぶりに再会しました。

なんだか不思議でした。

4年前も、私は普通に美容室へ来ただけ。
今回も、普通に髪を切りに来ただけ。

それなのに、その「いつも通り」の中に、
4年ぶりの再会が用意されていました。

人生って、こういうことがあるんですよね。

神職のIさんがAIを使っていた

久しぶりだったので、
近況をいろいろと話しました。

そこで、少し意外な話を聞きました。

IさんがAIを使っているというんです。

正直、私はちょっと意外でした。

神職というと、なんとなく

昔ながらのものを大切にしていて、
AIのような新しいものとは距離がある。

そんなイメージを勝手に持っていたんですね。

でも実際には、

調べものをしたり、
考えを整理したり、
自分の健康管理など、

いろいろなことにAIを使っているそうです。

「へえ・・・」

と思いながら話を聞いていました。

そして、そこから話は
少しずつ深いところへ入っていきました。

昔は、嫌なニュースを見ると怒っていた

Iさんは、昔は嫌なニュースを見ると、
すぐに怒っていたそうです。

「なんでこんなことをするんだ」
「どうしてこんなことが起きるんだ」

そう思っていた。

たぶん、これは
私たちにも覚えがあることだと思います。

ニュースを見て腹が立つ。
誰かの言葉に傷つく。

世の中の出来事に「どうして?」と思う。

そんなことは珍しくありません。

でもIさんは、今では
少し違う見方をするようになったそうです。

必要なことが起きている

嫌なニュースを見たとき、

「必要なことが起きている」
と思うようになった。

この言葉を聞いて、私は少し考えました。

「必要なこと」という言葉だけを聞くと、
もしかすると冷たく感じる人もいるかもしれません。

誰かが苦しんでいることまで、

「必要なことだから」
で片づけていいわけではない。

つらいものは、つらい。
悲しいものは、悲しい。
怒ることだってある。

そこを無理に
きれいな話にする必要はないと思います。

ただ、

「こんなことが起きた。最悪だ!」

で終わらせるのではなく、

「この出来事から、
何が見えているんだろう?」

と考えてみる。

Iさんは、
そういう見方をするようになったのだそうです。

そして、その先にあったのが、
この言葉でした。

どんなことが起きても、最後は必ず良くなる

Iさんは、

「どんなことが起きても、
最後は必ず良くなると思っているんです」

と言いました。

さらに、

「良いことも悪いことも、
すべては良くなるために
起きているんじゃないかと思うんです」

と。

私は、その言葉を聞いて
しばらく考えていました。

「すべては良くなる」と聞くと、
すごく前向きな言葉に聞こえます。

でも、たぶんこれは、

「悪いことが起きても、気にしなければいい」

という話ではない。

苦しいときに、

「きっと良いことになるから大丈夫」

と無理に自分を励ますことでもない。

むしろ、

今は意味が分からないことも、
あとから見れば何かにつながっているかもしれない。

そういう考え方なのではないかと思いました。

もしかすると、今は「ふるいにかけている」のかもしれない

Iさんの話を聞きながら、
私はひとつの考えが浮かびました。

「もしかすると、今って、
ふるいにかけている時期なのかもしれませんね」

と。

良いことも。
悪いことも。
嬉しいことも。
嫌なことも。

いろいろなものが、
今の自分の前に出てきている。

そして、その中から、

「これは必要」
「これはもう持っていかなくていい」

と、選んでいる。

そんな時期なのかもしれない。

そう思ったんです。

人生では、いろいろなものに出会います。

人もそう。
仕事もそう。
価値観もそう。
成功も失敗もそう。

昔は大切だったけれど、
今の自分にはもう必要なくなったものもあります。

逆に、昔は気にも留めなかったものが、
今になって大切に思えることもある。

だから、もしかすると人生は、

「全部持っていきなさい」

とは言っていないのかもしれません。

むしろ、

「あなたは、これから何を持っていきますか?」

と聞いているのかもしれない。

本当に必要なものを選ぶ

私はIさんに、そんな話をしました。

「もしかすると、今必要なのは、
本当に必要なものと、
これからの未来に持っていきたいものを
選ぶことなのかもしれませんね」

するとIさんは、

「きっと、そうなのでしょう」

と答えました。

その言葉が、妙に心に残りました。

「すべては良くなる」というのは、

「悪いことが起きたら、いつか良いことに変わる」
というだけではないのかもしれません。

起きたことを全部抱えていく必要はない。

その中から、
自分に必要なものを選んでいく。

その選択によって、
これからの自分が少しずつ変わっていく。

そういう意味での「良くなる」なのかもしれない。

持っていかなくていいものもある

私たちは、起きたことを全部、
自分の人生に背負わせようとしてしまうことがある。

昔の失敗。
誰かに言われた言葉。
終わってしまった関係。
「あのとき、こうしていれば」と思う後悔。

もう終わったことなのに、
何度も思い出してしまう。

そして、

「これも自分の人生だから」

と、ずっと抱えてしまう。

でも。

もしかしたら、
そこから学んだものだけを
持っていけばいいのかもしれません。

失敗そのものを持っていく必要はない。

傷ついた経験を、
ずっと傷として持ち続けなくてもいい。

「あの経験があったから、
こういうことを大切にするようになった」

そう思えるものだけを、未来へ持っていく。

それでいいのかもしれません。

AIがあっても、最後に選ぶのは自分

今回、IさんがAIを使っているという話も、
なぜか印象に残りました。

AIは、情報を集めたり、
考えを整理したりするのが得意です。

これから、もっと多くのことを
AIに任せられるようになるでしょう。

でも、

「何を大切にするのか」
「何を残すのか」
「何を手放すのか」
「何を未来へ持っていくのか」

そこは、自分で決めるしかない。

たくさんの情報を知ることと、
自分にとって必要なものを選ぶことは、
別のことだからです。

もしかすると、
これからの時代に必要なのは、

「たくさん知っている人」よりも、
「自分に必要なものを選べる人」

なのかもしれません。

4年前の出会いが、4年後につながっていた

4年前。

私は美容室で、Iさんと出会いました。

そのときは、
4年後に同じ美容室で再会するなんて
考えもしませんでした。

今回も、私はただ髪を切りに行っただけです。

でも、その「ただの日常」の中に、
4年ぶりの再会がありました。

そして、その再会から、
「すべては良くなる」という話を聞きました。

こういうことがあるから、
人生は面白いなと思います。

そのときには意味が分からないこともある。

「なんでこんなことが起きたんだろう?」
と思うこともある。

でも、すぐに答えを出さなくてもいいのかもしれません。

4年後になって、
初めて意味が見えてくることだってあるのだから。

今はまだ、選んでいる途中なのかもしれない

もし今、

「どうしてこんなことが起きているんだろう?」

と思っていることがあるなら。

無理に、

「これは良いことなんだ」

と思わなくてもいいと思います。

つらいなら、つらいままでいい。
悲しいなら、悲しいままでいい。
腹が立つなら、腹を立ててもいい。

ただ、少し時間が経ったときに、

「この経験から、私は何を持っていこう?」

と考えてみる。

それだけでもいいのかもしれません。

全部を持っていかなくていい。
全部を理解しなくてもいい。
今すぐ答えを出さなくてもいい。

目の前にあるものを見ながら、

「これは大切にしたい」
「これは、もう手放してもいい」

と、少しずつ選んでいけばいい。

もしかすると、

「良くなる」というのは、
何もかもが自分の思い通りになることではなくて、

いろいろな経験をしたあとに、
自分にとって本当に大切なものが
残っていくことなのかもしれません。

4年前の出会いが、
4年後の今日につながっていたように。

今はまだ意味が分からないことも、
いつか振り返ったとき、

「あれがあったから、今の自分がいるんだ」

と思える日が来るのかもしれません。

だから、焦らなくていい。

今はまだ、選んでいる途中。

そう思って、
今日を過ごしてみてもいいのだと思います。

そしていつか、

「これだけは、未来に持っていきたい」

と思えるものが、あなたの手元に残っていれば、

それだけで、きっと十分なのだと思います。

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