「もっと自分を大切にしていい」と、もう一度思った日

こんにちは。御統いつきです。

前回、ある美容室で
髪を切ったときのことを書きました。

髪を切っただけなのに「自分をもっと大切にしていい」と思えた日
こんにちは。御統いつきです。美容室に行くとき、何を期待しますか?髪型を変えること。髪をきれいにすること。気分転換すること。おそらく、多くの人にとってはそんなところだと思います。私もそうでした。美容室には定期的に通っていますが、基本的には「伸...

髪を整えてもらっただけなのに、
なぜか心まで少し軽くなった。

そして、

「自分って、もっと丁寧に扱ってもいいんだ」

そんなことを思った、という話です。

あれから、
私はもう一度その美容室を訪れました。

一度行っただけなら、
「たまたま、そう感じただけかもしれない」
と思っていたんです。

でも、二度目、三度目と通ううちに、
「ああ、やっぱりここには何かあるな」
と思うようになりました。

とはいっても、
「髪を切ったら人生が激変しました!」
みたいな話ではありません。

もっと静かな変化です。

自分自身への扱い方が、
ほんの少し変わっていく。

今日は、その話を書いてみようと思います。

暑さで汗だくになりながら到着した

その日は、とにかく暑い日でした。

私は夏が好きなのですが、
暑いのは苦手です(笑)

美容室に向かう途中で水を買い、
到着したころには汗だく。

お店に入るなり、椅子に座って
ペットボトルの水を一気に飲みました。

そんな私を、担当スタイリストFさんが
いつものように笑顔で迎えてくれました。

世間話をしながら、

「前回のカットはどうでした?」
「セットしやすかったですか?」

そんなことを確認していく。

この時間が、私は結構好きでした。

一方的に「今日はこうしましょう」
と決められるのではなく、

前回どうだったか?
何が困ったか?
今はどうしたいか?

ちゃんと聞いてくれる。

美容室では当たり前のことなのかもしれません。

でも、当時の私は、
その「当たり前」が妙にありがたく感じられました。

「きれいにする」より「整える」

この美容室のカットは、少し変わっています。

髪型を作り込んでいくというより、

髪全体のバランスを見ながら、
強いところを整えて、
弱いところをなるべく活かしていく。

そんな感じです。

だから、

「流行りの髪型にしてください」

というより、

「今の自分の髪を、
どう整えたら自然になるか」

という考え方に近い。

これって、髪だけじゃなくて、
人にも似ているなと思いました。

私たちはつい、
「もっとこうならなきゃ」と思います。

もっと明るく。
もっと社交的に。
もっと仕事ができるように。
もっときれいに。
もっとポジティブに。

足りないものを探して、
新しい何かを足そうとする。

でも、本当は、

「今あるものをどう整えるか」

だけでも、ずいぶん変わるのかもしれません。

自分の「弱いところ」を無理に変えなくていい

今回、Fさんは私の前髪をあまり触らず、
サイドや後ろをすっきりさせてくれました。

弱いところを無理に変えるのではなく、
そこはそのままにして、別の部分を整える。

その結果、全体のバランスがよくなる。

それを見て、

「これって、人間も同じなのかもしれない」

と思いました。

自分の苦手なところ。
自信がないところ。
どうしても好きになれないところ。

そういう部分を
「ここを直さなきゃ」
と必死になって変えようとする。

でも、そこを無理に変えなくてもいい。

自分の得意なところを伸ばしたり、
自分が心地よくいられる場所を見つけたり、
周りとのバランスを整えたりするだけで、

案外、その「弱さ」も気にならなくなる。

欠点を消すことが、
自分を好きになる方法とは限らない。

そんなことを、
髪を切りながら考えていました。

マッサージで「痛い!」と叫ぶ(笑)

そして、最後に肩や腕のマッサージ。

凝ってると痛いやつ(笑)

前回も前々回も痛かったのですが、
今回も首まわりがガチガチ。

「あ゛~~!いだだだだだ!!!」

と、かなり絶叫してしまいました。

でも、不思議なもので、
終わったあとはスッキリする。

そこで思ったんです。

自分では、
「まあ、こんなものかな」
と思っていることでも、

誰かに触れてもらうと、
「え、こんなに凝ってたの?」
と気づくことがある。

心も同じなのかもしれません。

自分では平気だと思っていても、
本当はずっと頑張っていたりする。

平気なふりが上手になりすぎて、
疲れていることにも気づけなくなっている。

だから、
ときどき誰かに丁寧に扱ってもらう。

ゆっくり話を聞いてもらう。
安心できる場所で何もしない時間を過ごす。

そうすると、
「私、思っていたより疲れてたんだな」
と初めて気づくことがあります。

施術のあとに飲む、一杯の紅茶

すべて終わると、

「お飲み物はいかがですか?」
と声をかけてもらえます。

この時間が、私は好きです。

今回は紅茶をお願いしました。

ゆっくり飲みながら、
「ああ、終わったな」と一息つく。

紅茶から柑橘系の香りがしたので、
「これってアールグレイですか?」
と聞いてみました。

すると、

「そうです。
マリアージュフレールのアールグレイです」
と教えてくれました。

こういうところにも、こだわりがある。

髪を切って、
シャンプーをして、
マッサージをして、
最後に紅茶を飲む。

一つひとつを振り返ってみると、
別に大きなことは何もしていません。

でも、

「自分のために、丁寧に時間を使った」

という感覚が残りました。

そして、その感覚が私は好きでした。

人は「丁寧に扱われる」ことで、自分の価値を思い出す

この美容室に通うようになってから、
私は少しずつ考え方が変わりました。

それは、

「自分を大切にする」ということは、
何か特別なことをすることじゃない。

ということ。

高級なものを買うことでもない。
毎日、自分を褒め続けることでもない。
無理やりポジティブになることでもない。

それよりももっと小さなこと。

疲れていたら休む。
好きなものを「好き」と言う。

嫌なことを無理して引き受けない。
自分の身体を雑に扱わない。

ちゃんと食べる。
ちゃんと眠る。

好きな飲み物を少しゆっくり味わう。

そういうことでいい。

むしろ、そういう小さなことのほうが、

自分に対する信頼を
少しずつ取り戻してくれるのかもしれません。

「私なんて」と思ってしまう人へ

もしあなたが、

「自分なんて大したことない」
「もっと頑張らなきゃ」
「私なんかが大切にされるわけない」

そんなふうに思ってしまうことがあるなら。

一つだけ、伝えたいことがあります。

あなたは、何かを成し遂げたから
大切にされる人ではありません。

頑張ったから価値があるわけでもない。

誰かの役に立ったから、
きれいだから、
仕事ができるから、
愛されているから、

大切にされていいわけでもない。

何もしなくても、
あなたはあなたとして、丁寧に扱われていい。

・・・おそらく、こういうことを言われても、
すぐには信じられないと思います。

私もそうでした。

だからこそ、
頭で信じようとしなくてもいいと思うんです。

まずは、小さな体験から。

お気に入りのカップでお茶を飲む。
少しだけ高いシャンプーを使ってみる。

疲れた日は早めに寝る。
髪を丁寧に乾かす。

自分の好きな服を着る。

「今日はよく頑張ったね」と、
自分に言ってみる。

そんな小さなことでいい。

自己犠牲を「優しさ」だと思わなくていい

私たちは、我慢できる人ほど
「優しい」と言われてきたように思います。

自分より誰かを優先する。
嫌なことも笑って受け入れる。

疲れていても頑張る。

困っている人がいたら、
自分を後回しにして助ける。

もちろん、人を思いやることは素敵です。

でも、

自分を犠牲にすることまで
「優しさ」にしなくていい。

自分をすり減らしてまで
誰かを助けなくてもいい。

嫌なことを我慢し続けなくてもいい。

「今日は無理」と言ってもいい。
少し休んでもいい。

自分を守ることはわがままではありません。

むしろ、
自分を大切にできる人のほうが、

誰かにも無理のない
優しさを向けられるのだと思います。

髪を切りに行っただけなのに

私はこの美容室で、
髪だけを整えてもらったわけではないかもしれない。

自分のことを「もっと丁寧に扱っていい」
と思い出させてもらった。

それが一番大きかった。

人は、自分で自分を大切にすることを
忘れてしまうことがあります。

忙しさの中で。
人間関係の中で。
「ちゃんとしなきゃ」という気持ちの中で。

いつの間にか、
自分だけが後回しになる。

だから、たまには誰かに
丁寧に扱ってもらうのもいいと思うんです。

美容室でもいい。
マッサージでもいい。
お気に入りのお店でもいい。
信頼できる人と過ごす時間でもいい。

そこで、

「ああ、私はこんなふうに扱われてもいいんだ」

と身体で感じる。

その感覚は、
頭で「自分を大切にしよう」と考えるより、
ずっと深く残ることがあります。

そして、少しずつ。

今度は自分が、自分に
同じことをしてあげられるようになる。

髪を切っただけ。
紅茶を一杯飲んだだけ。

でも、その一日が、
自分との関係を少し変えてくれることがある。

だから私は、
「自分を大切にする」という言葉を、
そんなに難しく考えなくてもいいと思っています。

今日の自分に、
ほんの少しだけ丁寧に接する。

それで十分。

そしてもし今日、

「最近、自分のことを
雑に扱っていたかもしれない」

と思ったのなら。

どうか今夜だけでも、
少しだけ自分に優しくしてあげてください。

あなたは、頑張り続けなくても、
ちゃんと大切にされていい人です。

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