こんにちは。セレシアです。
今回は私が魔術を勉強し、術師になるきっかけとなった体験談です。
私は4年ほど前、どん底を経験しました。その出来事で今のスピリチュアルのあり方に疑問を感じて、魔術を本格的に学ぶようになりました。
なぜかというと、今のスピ界には精神論や綺麗事で片付けて願いや欲望を否定し、願いを叶える力すらもない「骨抜きスピリチュアル」がはびこっているからです。
そして、これに気づいて今のスピ界に失望した(というかスピ嫌いになった)きっかけは、とあるヒーラーのセッションだったのです。
今回はその体験談をお話しした上で、ヒーリングについて考えていきます。
※今回の記事は少々辛口となっており、場合によっては不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。辛口が苦手な方、途中で無理だと感じた場合はブラウザバックを推奨します。
セッションでモヤモヤした話
これは3年ほど前のことです。
当時の私はお金や仕事のことで深刻に悩んでおり、自分のできることをやっても好転どころか空回り・・・という状態でした。
この状態を解決するためにコンサルも頼っていましたが、そのコンサルのことは全く好きになれず、問題を解決するためだけに仕方なく頼ったも同然・・・
当然、好きでもないコンサルの言うことは素直に聞いて実践できるわけありませんから、結果が出るはずもなく、残ったのは苦しい現実だけだったのです。
「お金や豊かさのブロックが強く、自力ではどうしようもない」と思った私は、そんな状態を解決する糸口を見つけるため、あるヒーラー(心の師匠と仰いでいる方とは別の方)の「アバンダンス・レイ」のアチューンメントセッションを受けることにしたのです。
※アチューンメント:英語で「同調」という意味。スピ界ではレイキ、シルバーバイオレットフレイムなど、特定のエネルギーの回路を開いて使用できるようにすることを指す。伝授とも呼ばれる。
セッション当日・・・
私は電車で1時間半~2時間近くかかる場所にあるサロンに行ってそのヒーラーに会いました。
2回~3回くらい彼女のセッションを受けているので初対面ではないのですが、今回ばかりは今まで我慢してきた感情が吹き出てきたのです。
それも「怒り」の感情が💥
あまりにも怒りが強くて爆発していた状態だったようで、彼女は私に深呼吸するように言い、ヒーリングをしました。このままではアバンダンス・レイの伝授は難しかったようです。
そして、アバンダンス・レイの伝授に入る前に、セッション前のカウンセリングタイムで今まで我慢してきた不満や怒りをぶちまけました。そうしたら、彼女はなんて言ったと思います?
「あなた、今怒りしかないでしょ?感謝しないとお金は来ないよ」
それを聞いた私は思いました。
「は!?ふざけんじゃねえ!!!!!💣こっちは困って悩んでいるのに、感謝しないとお金が来ないだと!?ざけんなよ!!!!!!💢」
彼女はお金に困ったことがないと思うので仕方がないのかもしれませんが、当時の私からすれば「感謝できない奴はクズだ!」と言っているようにしか聞こえませんでしたね・・・
ヒーラー本人には説教する気はなかったのでしょうけど、ただでさえ悩みで心身ともに疲弊しているのに、そんな気持ちもくみ取ろうとせずに綺麗事を振りかざされて本当に傷つきました。
「やっぱりスピリチュアルは綺麗事で片付けるんだな」って思いましたね。
アバンダンス・レイの伝授、コインの儀式は無事に終えたものの、解決の糸口が欲しくてセッションに来たのにも関わらず説教された(と感じた)のでモヤモヤしか残りませんでした。
それに、このセッションを受けたことで変化があったかというと、大した変化はありませんでした・・・
私からすれば、彼女のセッションやメッセージはふわふわしすぎて現実に落とし込みにくいこともあり、受けても受けなくても変わらなかったと感じているのが正直なところです。
この方には申し訳ないですけど、セッションの料金2万円返せ!と思うくらいセッションを受けたことを後悔しました。3年経った今でもそのことを根に持っていますし、もう二度と彼女のセッションを受けることはないでしょう。
「骨抜きスピリチュアル」は捨てろ
さて、私たちは肉体を持って物質世界で生きています。肉体の維持には水や食べ物が必要で、水や食べ物がなければ人間や生物は死んでしまいます。
例えば、ひもじい思いをして今にも死にそうな人を見かけたとします。その人に「お前は人に奉仕しなかったからこうなってるんだ」なんて言えますか?
口が裂けても言えないですよ。
仮に言ったとしてもその人の心には決して届くことはありませんし、残っているのは飢えに苦しんでいる現実だけです。そんなの子どもでも分かることですよね。
「衣食足りて礼節を知る」ということわざもあるように、生命を維持するために必要なニーズが満たされない状態では生きることで精一杯で、礼節がどうこうとかいう余裕はないでしょう。
なのに、一部のスピリチュアルでは(極端ですが)それに近いことを言っているのです。
今にも困ってて問題を解決したいからヒーリングを受けに来てるのに、説教しても現実は変わりませんよ。それに、ヒーリングに来るクライアントは説教されに来てるんじゃないんですからね。
モヤモヤしか残らなかったセッションで、精神論・綺麗事だけで片付ける「骨抜きスピリチュアル」には願いを叶える力はないと思いましたし、これがきっかけでスピ嫌いになった私は本格的に魔術の勉強・実験に取り組むことにしたのです。
願いを叶えることが最大のヒーリング
魔術は「骨抜きスピリチュアル」と違って現実世界と精神世界のバランスを重視し、願いや欲望を持つこと・叶えることを肯定します。
誰も害さない限り、汝の望むことをせよ。
by Wiccan Rude(ウィッカの掟)
魔術とは自分の意志を具現化するものである。
by アレイスター・クロウリー
これらの格言にもあるように、魔術では誰かに危害を与える願い・倫理に反する願いでなければ、どんな願いでも叶えて良いと説いているのです。
たとえヒーリングを受けて一時的に癒されたとしても、そのヒーリングがどんなに素晴らしかったとしても、肝心の願いが叶わなければモヤモヤするでしょうし、願いが叶わない状態が続けば誰だってそんな状態に嫌気が差すはずです。
綺麗事を振りかざして問題が解決してたら、この世はとっくにユートピアになってますよ。
スピリチュアルやヒーリングは人生を豊かにする叡智や方法の一つなので、スピリチュアルやヒーリングそのものをダメと言う気はないですし、魔女・魔術師と同様に現実をわきまえているヒーラー・霊能者もたくさんいらっしゃるので、そのような方々のことまで悪く言う気は全くありません。
が、現実を軽視して願いや欲望を否定するヒーラーや霊能者に対しては、エヴァンゲリオン(ヱヴァンゲリヲン)のアスカじゃないけど「あんたバ○ァ?」って言いたくなりますねw
願いがあるということは、今抱えている問題を解決して楽になりたい、幸せになりたいと思っているからだと思います。
願いが叶って物質的にも精神的にも満たされる。悩みや問題が解決して楽になる。それがどんなヒーリングにも勝る「最大のヒーリング」なのではないでしょうか?
まとめ
今回は私が魔術を勉強し、術師になるきっかけとなった体験談でした。
今でも根に持っていることなので激辛な内容になってしまいましたが、この出来事がきっかけで現実を軽視して願いや欲望を否定する「骨抜きスピリチュアル」に願いを叶える力はないなと思ったのです。
このような経緯で魔術を勉強し、術師になった私からすれば、ヒーリングよりもご自身の気持ちを聞いてあげることが大事だと思います。できるかできないかは別として。
古今東西の魔女・魔術師たちは次のように言います。
欲しがること自体は悪いことではない。
必要ならどんどん欲しがっても良いのです。
ただ、それに執着してはいけないよ。
願いや欲望を持つこと自体は悪いことではないのです。
神社に行ったら素直な気持ちで祈りなさいというように、現実でも魔術でも一番大事なのは「気持ち」です。最低限の倫理・モラルはわきまえた上で、自分の気持ちは素直に聞いてあげたほうが良いと思います。
願いが叶うこと。
それがどんなヒーリングにも勝る「最大のヒーリング」なのであり、それを叶える手段の一つとして魔術・おまじないがあるのです。
これを知った皆様ならきっと大丈夫。今回お伝えしたことを理解すれば、お金やエネルギーを搾取する「骨抜きスピリチュアル」に惑わされることはなくなるでしょう。
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